005 実験の進行とレポート
■本テーマの特徴:課題解決型
「課題解決型テーマ」とは,PBLと呼ばれる学習方法だ.大きな課題に対して話し合いながらアプローチする.そのため唯一の正解はないことが多い.したがって報告書の内容も評価も,それに至るプロセスを重要視することになる.
世の中を見渡せば,起きている諸問題で解決方法が完全にわかっていることはほとんどない.特に,現世にないものを新たに研究・開発するプロセスは100%「課題解決型」である.
3,4年次に配属される研究室での活動もまた,世界中で誰もやったことがない課題に取り組む.本テーマは今後の研究活動にもつながる経験となろう.
実験の結果やデータがうまくいかなくてもかまわない.その方がよいレポートが書けると考えよう.
しっかり相談してたくさん試行錯誤し,たくさん記録するように協力しあって進めよう.
■進行・グループでの作業分担
本実験は,実験テーブルの班単位で進める.
実験がスムーズに進むよう,よく話し合い,合理的に作業を分担する.
手が空いた場合は次に何をやるべきか,自分で仕事を見つけること.
データ共有や実験結果の確認は個人の責任で.(レポートは個人提出)
実験中の態度は当然,成績の評価対象.
片付け:機器・器具・実験机は毎回片付ける.整理整頓掃除も評価対象.
「片付けまでが実験」←「家に帰るまでが遠足」
■実験の進め方
本実験の課題は 「問題解決型」
→ 問題点・不明なこと,達成すべきゴールが提示される
← しかし,手順・方法について具体的な指示はない .
グループで話し合って方針を立て,実験プラン・条件を選択し,計測を通じてそれを解き明かしていく.
★最初に 「プロローグ」が示される.
これは明確なゴールイメージを作るためのストーリーである.自分たちのミッション・課題を把握しよう.
進め方はグループで自由だが,目安としては以下のような手順になるだろう.
※これに従う義務はない
(1) プロローグで提示された問題/課題を確認する.
(3) 問題解決の方針,実験プランをグループで話し合う.
※なぜ,何のためにその作業をするのかを明確に
※これがレポートに反映されていないと評価が低くなる!
(4) 必要な作業を具体的に分担し,プロセス・結果を共有する.
※発振器の調整/オシロスコープ波形を読む/測定値の記録/測定値を計算/グラフ描く等
(5) 実験で得られたデータを検証し,主課題がどこまでクリアできたのかを皆で検討・評価する.
■流れのまとめ
実験の流れの概略を図示する.大まかな見通しを理解しておこう.
https://gyazo.com/2b746b8fb961837a918c5ea232fbac05
図007.1 実験の流れ概略
■進行上の注意
必要物以外(上着や鞄等)は机上や通路には置かない.実験机の下などに置く.
PC/スマホの使用は,a.データ共有,b.写真撮影,c.調査,d.レポート作成のみ許可.
※このテーマ限定ルール.他のテーマは担当教員の指示に従うこと
データ共有等にはTeams を利用する.
必要な資料や書籍は持ち込んでよい.
空間が限られ,必然的に密になるので,手指消毒・マスクを強く推奨する.
■レポート
本テーマのレポートは本文・グラフ共,手書きもワープロもOK.
※ただし提出はPDFのみ.手書き部分はスキャンする必要あり
オシロスコープ画面を画像保存し,適切な記入をしてレポートに貼り付けることもOK.
※オシロに保存機能あり
※提出期限は第2週の金曜日
※あらかじめチェック項目を見ておけば,どこに気をつけるべきががわかる
グループで共有するデータシートを作るのも有効.
↑↑ 各班に統一地表を配布する
以上.000:序章はこれで終わり.
2024/4/2